2013年 05月 19日
真夜中に目が覚めてしまい、再び寝つくまで時間がかかりました。。 が、なんとか二度寝に成功し、起床6時半。 朝食後、カメラを持って、マイン川の畔まで散歩。 ブドウ畑が川面に映るくらい、晴れわたった、静かな朝です。 カメラを右にずらして撮影した、下の画像をご覧ください。 昨日見学したツェントグラーフェンベルクの畑を思い浮かべながら私は、大昔から現在にいたるまで、ビュルクシュタットの町を支えているのは、まさにこの土壌なのだと思いました。 * チェックアウトをし、昨日下車した停留所に行き、ヴュルツブルク行きのバスを待ちます。 Hauptstraße, Bürgstadt 10:07---( Bus8070 )--- Würzburg Busbahnhof 11:30 この出張中、もっとも長い路線バスの移動です。 途中トイレ休憩もないかもしれないので、水分の摂取を極力控えました。 到着時間を少し過ぎて、何の変哲もないバスがやって来ました。 前方の入口から乗り込み、運転手さんに行き先を告げ、運賃(6,20ユーロ)を払います。 * * * ここで、バスが走った土地・ルートについて、少々。 乗車して数分後にバスはフロイデンベルク(Freudenberg)という町に入りました。 そこはもうバーデン=ヴュルテンベルク州、さらに詳しくいえばバーデン=ヴュルテンベルク州マイン=タウバー郡です。 マインとタウバーというふたつの川を名にいただくこの郡内でもワインの生産がおこなわれていて、それらは「バーデンワイン」に分類されます。 州境を越えただけでフランケンかバーデンか分かれてしまうのです。 この路線上には、途中下車して歩き回ってみたい誘惑に駆られる町や村がいくつかありました。 (バスの本数が少ないため、断念せざるを得ませんでしたが…こういうときはクルマで移動する方がうらやましい!) そのひとつが、マイン=タウバー郡最大の町ヴェルトハイム(Wertheim)でした。 マイン川とタウバー川の合流点に位置する町で、高台に立つお城や、町のたたずまいが美しく、近郊には「ゴーミヨ2013年版」で高い評価を受けているコンラット・シュレール醸造所があります。 バーデンワインは私の守備範囲外ではありますが、距離的にそう離れていない場所で生産された、フランケンワインとの飲み比べには非常に関心をそそられます。 何年かのち、ビュルクシュタットを再訪するつもりですが、そのときはヴェルトハイムにも立ち寄ってみたいと思いました。 * もうひとつ。 日本でこの路線の時刻表を調べていたとき、変わった名前のバス停が目に留まりました。 ビュルクシュタットを出て53分後に到着する「Village, Wertheim」という停留所です。 「なぜVillageと英語なんだろう?」と首をひねったものですが、実際この路線に乗ってみて、ようやく疑問は氷解しました。 これは「村」ではなく、ヴェルトハイム中心部からかなり離れた場所に建っている「Village」という大きなアウトレット・モールの名称でした。 入口の前の停留所にバスが停まったとき、内部がチラッと見えましたが、アウトレット・モールというものは洋の東西を問わず、つくりは同じだなぁと思ったものです。 さらに付け加えると、これは日本に戻ってきてから知ったことですが、このアウトレット・モールのバス停には、あの「ロマンチック街道バス」も停車します(ただし2013年はバス運行終了の10月20日まで「乗客の要望に応じて」停まるとのこと)。 フランクフルト・アム・マインとヴュルツブルクの間に存在する「ロマンチック街道バス」唯一の停留所は、このような場所にありました。 * 出発前、わからないことがまだありました。 この「Village, Wertheim」停留所を出ると、あとはヴュルツブルクまでバスはノンストップ。 どうしてなのか不思議だったのですが、答えは簡単で「アウトバーンを走るから」でした。 バス停がないのも当然です。 しかし、アウトバーンを時速90kmで疾走する路線バスには、ゾクゾクしました。 この日に限らず、公道でも80kmくらいは平気で出します。 運転手さんや乗り慣れている人たちにはありふれた光景でしょうが、私にとっては何もかも新鮮。 ラジオを音量高く流し、ときおり鼻歌を添えながら田舎道を突っ走る路線バスの運転手さんたち、なかなかの走り屋です。 …怖かったときもありましたが。 * * * バスは定刻から5分遅れて11時35分、ヴュルツブルク中央駅に隣接するバスターミナルに到着しました。 ほぼ2年ぶりの第二の故郷。 勝手知ったる街に到着し、ホッとします。 しかし、今日の最終目的地はここではありません。 とりあえず昼食をと、駅からそう遠くない食堂へ向かいます。 「Gaststätte Am Stift Haug(ガストシュテッテ・アム・シュティフト・ハオク)」 ヴュルツブルクに来ると必ず立ち寄る、コテコテのドイツ料理を食べることのできるお店です。 水分摂取を控え喉がカラカラだったので、まずはビットブルガーの生。 淡白な味わいでなかなか旨いのです。 美味しい美味しいと満足して平らげて、時計を見ると13時。 勘定を済ませて駅に戻り、一泊分の下着等をリュックにつめ、残りはカートに入れてコインロッカーに預け、今度は電車に乗り込みます。 今日の宿に落ち着くまで、電車のほかにバス2本乗り継いで行かなくてはなりません。 まだ先は長いです。。 (4月26日、続く)
by marienberg
| 2013-05-19 20:30
| ドイツ出張記
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「ノイ(neu)」はドイツ語で英語ではnew。タイトルに「ノイ」を3つ重ねた当blog、フランケンワイン専門店「ワインショップ・マリーエンベルク」の新着情報を中心にお届けします。 by marienberg カテゴリ
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