2013年 05月 21日
26日は、デッテルバッハ(Dettelbach)に行き、さらにノルトハイム(Nordheim)まで移動して一泊の日程。 Würzburg Hbf 13:42---Dettelbach Bahnhof 13:57(4,25ユーロ) ヴュルツブルクから電車で15分でデッテルバッハの駅に到着。 見事なまでに周囲に何もない駅に降り立ち、学校帰りの子供たちと一緒にバスを待ちます。 やって来たのはマイクロバス。 窮屈でしたが、ガマンガマン。 Dettelbach Bahnhof 14:05---( Bus8102 )---Dettelbach Rathaus 14:13(2,15ユーロ) 村々を通って走るバスはひんぱんに停まり、子供たちがだんだんと少なくなっていくうちに、バス停につきました。 日本だったら「市役所(ラートハウス)前」といったところでしょうか。 後期ゴシック様式の、由緒ある町役場です。 ![]() まずは「KuK.Dettelbach」へ向かいます。 「KuK」とは正式名称「Kultur- und Kommunikationszentrum」の略称で、「文化およびコミュニティセンター」といった建物です。 2008年夏にオープンしたこのセンターには、旅行案内所だけでなく、立派な試飲コーナーも設けられています。 ![]() 長イスのクッションにもボックスボイテルの刺繍が。 ![]() * 夕食は、ここまで来て単なるレストランではつまらないのでRegie醸造所(Weingut Regie)で。 ここは「Weinstube」とも銘打っているだけあって、2,3週間の期間限定ではなく、3月~12月の長期にわたって営業しています(ただし金土日のみ)。 メニューも気が利いていて、料理ごとに「お薦めのワイン」の記載も。 迷った末に「フランケン風コルドン・ブロイ」を注文。 薄くのばしたお肉にチーズやハムをはさんで揚げたカツレツです。 つけあわせはブラートカルトフェルン(ジャーマンポテト)、そしてサラダ。 ![]() 01)2012er Dettelbacher Berg-Rondel Silvaner Spätlese trocken 02)2012er Dettelbacher Berg Rondell Riesling QbA trocken 01はしっかりとした厚みを感じました。後味が実にいいです。 02は若々しく、イキのいいリースリング。香りも良かった。 * 満腹になり、いい感じで酔いも回り、霧雨の中ノルトハイム行きのバスに乗るべく停留所へ。 これを逃すと、今日はもうバスはありません。 Dettelbach Rathaus 17:58---(Bus8108)--- Raiffeisenstraße, Nordheim a. Main 18:21(3,80ユーロ) この運転手さんには度肝を抜かれました。 もはやカーラジオにも鼻歌にも驚きませんが、突然車内に着メロが響きわたったと思いきや、大きな声でおしゃべりが始まりました。 友達からのコールらしく「何時にどこそこで待っててくれ」と、仕事が終わったあと一杯やるのでしょう、楽しそうにケータイ片手に話しています。もちろんバスは走っています。 日本ではとても考えられません。。 しかし、驚いたのも30秒ほどで、そういや今日は金曜、運転手さんも日頃の憂さを忘れて過ごすんだろうなと考えている時点で、私もすっかりドイツモードに入ったことを感じずにはいられませんでした。 * しかし、この路線は凄かったです。 フランケンワインファンにはおなじみのゾマーアッハ(Sommerach)の村を過ぎたあたりから、前後左右はすべてブドウ畑。 正確に言えば、あの銘醸畑ルンプ(Lump)とエッシェルンドルフ(Escherndorf)の教会の塔を前方に望み、左右後はノルトハイマー・フェーゲライン(Nordheimer Vögelein)の畑。 かなりのスピードでバスは疾走しているのですが、それでもいつ果てるとも知れぬブドウ畑が続き、車窓に張りついている私はほとんど恍惚状態。 写真を撮っていなかったことが悔やまれます。 運転手さんがあれだけ傍若無人にふるまっているのなら、私もばしばしシャッターを押すべきでした。 バスを降りたあとも、しばらく呆然としていました。 が、しとしと降る雨に現実に戻され、今日の宿に急ぎます。 「ガストホーフ・マルケルト」 雨で大変だったわねぇと迎えられ、部屋のカギを渡されます。 シャワーを浴びて人心地つき、ベッドに横になりうとうとしていると、突然部屋の電話がなりました。 びっくりして受話器を取ります。 「当ホテルのレストラン、温かい食事のラストオーダーはまもなくです!」 お腹はすいていなかったものの、そこまで言われたらとレストランに行くと、やはり白アスパラのメニューが目に留まります。 バターいためと塩茹でジャガイモを注文。飲みものはハウスワインのジルヴァーナー。 ![]() ジルヴァーナーと白アスパラの相性の良さはよくわかったものの、さすがに完食はできず。 でも、ラストオーダーのコールがなかったら、たぶん3日連続、服を着たまま寝落ちとなっただろうと思います。その意味では感謝しなくては。 ちゃんと寝間着に着替え、明瞭さを増して響く雨音を聞きながら、そして、あの運転手さんは今ごろどんな方と楽しく過ごしているのだろうかと考えながら、ベッドに入りました。 (4月26日、11346歩、了)
by marienberg
| 2013-05-21 21:47
| ドイツ出張記
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