2013年 05月 23日
朝、目が覚めてすぐ、窓から外の様子をうかがいます。 雨は降っておらず!テレビの天気予報を見ても、なんとか一日、傘をささずに動けそうです。 それだけで、ホッとしました。 なぜなら今日、取引先であるルドルフ・マイ醸造所(Weingut Rudolf May)の「Jahrgangspräsentation」。 2012年ワインの「お披露目会」が、ヴュルツブルクから北に20kmほど離れたレッツシュタット(Retzstadt)のマイ醸造所で催されるのです。 ![]() 今回の出張、シュティヒ醸造所訪問と並んで、この会への参加を最優先事項とし日程を組みました。 マイさんご夫妻も私の参加表明を大変喜んでくれ、この村にはホテルはないけれど民宿はあるから頼みますか?とメールで私に問い合わせて下さったりと、お気遣いを本当にありがたく思ったものです。 というのも、レッツシュタットとヴュルツブルクを結ぶ路線(最短で30分ほど)はあるものの、日曜は一本もバスが走っていないのです。 メールによると、最寄り駅のレッツバッハ-ツェリンゲン駅(Retzbach-Zellingen)から約5kmほど離れているとのこと。 だれかに迎えに行ってもらいましょうか?とも書いてありましたが、そのくらいの距離なら歩きます、ワイン山を眺めながら歩いていくのも面白そうですと返信しました。 昔から歩くのは苦にならないので問題ありませんが、どしゃ降りの雨の中5キロ歩くのはなあ、と思っていました。 それゆえ、「終日曇」と知って安堵したというわけです。 * 身支度を整え、洗濯した肌着が部屋中に干してあるので、外側のドアノブに「Do Not Disturb」のドアサインを掛け、出かけます。 Würzburg Hbf 12:34---Retzbach-Zellingen 12:43(4,20ユーロ) ![]() ![]() 駅前は見事なまでに何もないので、被写体となるのは駅名標くらいです。 さて歩き出します。 Retzbach(レッツバッハ)の村を通り抜け、きれいに舗装された道路沿いを歩きます。 ![]() 日曜のお昼時、クルマがたまにしか走っていないので助かりました。 ただ、かなりスピードを出していますので、油断は禁物です。 途中でクルマが入れない遊歩道に入り、上の画像の地点から30分ほど歩くと… ![]() 「あと少し、あと少し」と呟きながら歩みを進め、さらに20分経過。 ![]() もしかして、これが「レッツシュタッタ―・ランゲンベルク(Retzstadter Langenberg)」か? 近くにあった案内板を見て、確認します。 ![]() 画像で見て知ってはいたものの、実物ははるかに雄大で、感動しました。 なだらかで、どこかたおやかな印象を抱いたビュルクシュタットのツェントグラーフェンベルクとは違い、圧倒的な量感をもって迫ってくる、そんな存在感があります。 この畑で育ったブドウから、マイさんの、力強くはあるけれどエレガントで、繊細な味わいのワインが生まれるのかと思うと、感慨深いものがありました。 * 感慨に耽ってばかりはいられません。 時計を見ると14時を回っています。お披露目会は始まったばかりですが、お客さんが少ないうちにちゃんと挨拶しておかなければと、ワイナリーを探します。 Eberstalという谷あいだから…と先ほどの案内板を見ると、ちゃんと載っていました。 上部と下部に分けられるランゲンベルクの畑の合間に、その谷はあります。 遊歩道から道路に出たところ、入口がすぐ見つかりました。 おなじみのロゴマーク(Logo)です。 ![]() ![]() ![]() 最寄り駅のホームに降り立ってから1時間30分後、ようやくルドルフ・マイ醸造所に到着です。 (4月28日、続く)
by marienberg
| 2013-05-23 20:14
| ドイツ出張記
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