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2013年 06月 01日

4月30日(後)@フランケン地方出張記2013年春

ニュルンベルク行きの快速に乗り込み、キッツィンゲンまで。

Würzburg Hbf 14:42--- Kitzingen 15:00(6,40ユーロ)

手持ちのユーロが少なくなっていたので両替しておこうと街中の金融機関へ。しかし円もドルも断られました。両替はヴュルツブルクでしておくべきだったと少々後悔。

気を取り直して、バスに乗り込みます。
目的地はヴィーゼンブロン(Wiesenbronn)

Kitzingen 16:15---(Bus8111)--- Seegarten, Wiesenbronn 16:47(2,95ユーロ)

この8111路線、ヴィーゼンブロンには「ゼーガルテン」という名のバス停がひとつしかありません。
かなり小さな村だろうと出発前に調べてみたら、人口は1000人に達していません。
ルドルフ・マイ醸造所があるレッツシュタットでも約1700人ですから、これは相当な田舎だろうと考えていました。
スーパーもないかもしれないと、キッツィンゲンで水を買ったのも、それゆえです。

学校帰りの子供たちがバスが停まるたびに降りていき、車内がガランとしてきた頃、ヴィーゼンブロンに到着。
キッツィンゲンではミストというに近かった雨、ここでは傘をささなければ濡れネズミになってしまうくらいに強くなっています。

それにしてもこの村、教会と信用金庫、それに2軒の飲食店があるだけで他に何も見当たりません。
人通りもなく、ただ家畜の匂いが漂っているだけです。
雨、そして肌寒いこともあいまって、なんだかうら寂しい気持ちになってきます。

しかし、ブルーになっているヒマはありません。
目指すワイナリー、試飲できるのは17時半まで。時計を見るとあと40分しかありません。
ホテルと醸造所は隣接しているので、まずはチェックインをしてからです。
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すぐに標識が見つかりました。一番上にある「RotHweinHotel」が本日の宿です。

「まあまあ、雨の中ようこそいらっしゃいました。クルマでいらしたの?え、バス!おお、それは大変でしたね!」

元気な声で迎えてくれたのは、隣接するロート醸造所(Weingut Roth)ご主人ゲルハルトさんの娘さんであるケルスティンさん。
「ロートヴァインホテル」の経営者です。

醸造所がワイン造りのほか、期間限定でワイン酒場を経営したりする例についてはすでに紹介しましたが、宿泊施設を持つところも数多くあります。
その中でも、このワイナリーのホテルは結構知られている方でしょう。

「ビオワイン(オーガニックワイン)を試飲し、ワイナリーのホテルを体験する」。

それが今日明日にまたがるミッションです。

*

さて、「ロートヴァインホテル」。
フロント・朝食ルームとは別に、宿泊棟があります。
17部屋すべてにブドウの品種名がついています。
私の部屋は「Johanniter(ヨハニッター)」。
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(部屋のさらなる内装はホテルHP内のこのページをご覧ください)

パンフレットには「部屋には職人による手作り木工家具や自然素材を使用することにより、アレルギーを持っている人にも好適」とあります。
床にじゅうたんは敷かれておりません。

各所に強いこだわりが感じられます。さすがはフランケン地方のビオワインのパイオニア・ロート家が経営するホテルだけあります。
そして翌朝、私はその徹底ぶりに舌を巻くことになるのですが、それは5月1日の日記で紹介させていただきたいと思います。

*

部屋に感心している場合ではありません。
時計を見ると30分しか試飲の時間は残っておりません。あわててワイナリーの試飲室へ急ぎます。
試飲した銘柄は以下の5銘柄です。
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01)2011 Wiesenbronner Heller Berg Silvaner "G" trocken
02)2011 Wiesenbronner Heller Berg Riesling "G" trocken
03)2012 Scheurebe Kabinett trocken
04)2012 Riesling Kabinett trocken
05)2012 Wiesenbronner Geißberg Silvaner Kabinett trocken

「ゴーミヨ」で高評価の01と02を真っ先にいただきましたが、どちらも大変おいしいものでした。しかし「まだボトル詰めしていない12年産のほうがさらにいいです」とはサーヴしてくれた女性の弁。
午前中ビュルガーシュピタール醸造所で試飲したショイレーべと比較してみたかった03は、こちらの方が果実香は強かったように思いました。
04はいい酸味があります。ピリッと来ます。
05のジルヴァーナーは、いい意味で若々しく、とてもいいと思いました。

どれもこれも口にして満足度が高いワインばかりでした。
さすが高い評価を受けているワイナリーだけのことはあります。来てよかった、と思いました。
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夕食はバス停近くのレストラン「シュヴァルツァー・アドラー」で、白アスパラのクリームスープ(ハーフ)とヴィーナー・シュニッツェル(ハーフ)&ポテトフライ。
飲み物はピルスを注文。
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このレストラン、「ハーフ」と頼めば、すべて半分の量で出てきます。
白アスパラのスープはこんな感じでした。
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なんでこんな容器で出てくるのかは謎でしたが…
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食事を終えてホテルに帰る途中にある村役場。路面が雨で濡れています。
明日はブドウ畑ハイキングコースを歩く催しに参加するのですが、天気が思いやられます。
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部屋のベランダからの眺め。
この直後、服を着たまま、寝落ちしました。。

目が覚めたのが23時半。
でも、雨音を聞いているうちに、スムーズに二度寝に入ることができて、ラッキーでした。


(4月30日、了、15298歩)

by marienberg | 2013-06-01 07:43 | ドイツ出張記


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